前髪の植毛は自毛植毛がおすすめ?後悔・失敗する理由3選!

前画を植毛したい男性

「前髪を植毛すると自然に仕上がるって本当?」
「植毛して後悔している人の理由を詳しく知りたい」

このように、前髪が後退してきておでこが広くなったと悩んでいる方は、カツラと違って自然に仕上がる植毛に興味を持たれていることでしょう。

とはいえ、高いお金を払ったのに、失敗して後悔した人がいるのも事実です。

本記事では、植毛すると、どのようなメリットやデメリットがあるのか、また「なぜ失敗するのか」というネガティブな要因まで、詳しく解説します。

目次

前髪の植毛のやり方2選

まず、前髪の植毛には、自毛植毛と人工毛を植毛する2種類の手術があります。

2つの違いを簡単にお伝えすると、自毛植毛は、自分の髪を移植する方法であり、人工毛植毛は、ポリエステルやナイロンなどでできた毛束を植えこむ治療です。

以下に、自毛植毛と人工毛植毛について詳しく解説します。

  1. 自毛植毛
  2. 人工毛植毛

1.自毛植毛

自毛植毛は、自身の毛包(毛根を包む組織)を採取して気になる部分に移植する施術で、他の髪の毛と同じように生涯にわたって伸びたり生え変わったりするのが特徴です。

そのため、増毛のメンテナンスやメソセラピー治療のように何度もクリニックに通う必要はありません。

1度生着すれば生涯にわたり自身の髪としてパーマをかけたり、染めたりと自由に髪型を変えられます。

AGAの影響を受けにくい後頭部や側頭部の毛包を使用するため、生着すれば、毛髪を永続的にキープできる施術方法です。

2.人工毛植毛

2つ目の人工毛植毛とは、ポリエステルやナイロンでできた毛束を植えこむ施術です。

自分の毛包を採取する手間がないので、自毛植毛に比べて手術時間が短く、すぐにフサフサになります。

しかし、植えた人工毛がすぐ抜けたり、身体が拒絶反応をおこしたりするリスクがあります。

ドナーとなる毛がほとんどない場合は人工植毛を選択する方もいますが、抜けた人工毛の植え直しや、頭皮を洗浄するために月に1度はクリニックに通うなどのメンテナンスが必要です。

そのため、現在では、人工植毛をするクリニックはほとんどありません。

前髪の植毛費用

続いて、前髪の植毛費用が、どれくらいかかるのかをお伝えしましょう。

クリニックの術式や植毛する範囲により価格差が大きいため一概にはいえませんが、少々前髪が後退している場合に植える毛髪本数の目安は1000本以上必要となり、約60万円程度の費用がかかります。

ほとんどのクリニックでは、基本の手術料+※グラフト(株)の数によって金額が決まります。

※グラフト(株)とは、毛包と呼ばれる毛根を包む組織の単位のことです。1グラフト(1株)につき2〜2.5本の毛が生えており、1グラフト移植すると2〜2.5本の毛が生える計算になります。

とはいえ、クリニックによって手術方式が違い、1グラフトを植えるための価格もさまざまです。

自分が移植したい前髪の範囲や希望する密度によって費用が大きく変化します。

そのため、まずはクリニックのカウンセリングで、前髪の状態を診察してもらうことが必要です。

前髪を植毛するメリット

前髪植毛は、薄くなったおでこの生え際を整えることで、小顔に見せたり若返らせたりできるため、男性女性を問わず人気があります。

ここでは、前髪を植毛するメリットについてお伝えします。

  1. 生え際が自然に仕上がる
  2. 失敗しにくい
  3. 前髪だけなら安く済む

1.生え際が自然に仕上がる

前髪を植毛するメリットの1つ目は、カツラとは全く違い、前髪の生え際が自然に仕上がることです。

たとえば、カツラは簡単に取れないように金具がついていたり、接着剤でとめていたりするため、おでこと前髪との境目が不自然になります。

植毛なら自分の毛髪なので、カツラのような違和感がありません。

カツラがバレるのが嫌だ」と気にされている方には、植毛がおすすめです。

2.失敗しにくい

前髪を植毛するメリットの2つ目は、後頭部よりも施術が簡単で失敗しにくく、生着率が高いことがあげられます。

前髪に比べると、後頭部の植毛はつむじの生え方を再現しながらグラフトを植えこむため、未熟な医師が施術すると失敗することがあります。

例えば、施術が終わっても後頭部が薄かったり、細かいハゲが目立ったりする場合です。

一方で、前髪の植毛は平坦なおでこに施術するため、医師の難易度は低く、成功する確率が高くなります。

前髪植毛は、後頭部に比べると医師の技量にそれほど左右されない部位なので、失敗しにくいです。

3.前髪だけなら安く済む

3つ目のメリットは、高価な治療である植毛でも、前髪だけなら安く仕上げられることです。

クリニックの施術方法や髪を植えるグラフト数、密度などにもよりますが、後頭部の施術費用が約120万からとかかるのに対し、前髪は60万程度からはじめられます。

さらに、前髪は伸ばしたり横に流したりできるので、少ないグラフト数でも見た目の変化が大きく、満足する方が多いです。

前髪の植毛は、後頭部よりも安い金額でヘアラインが自然に整えられるため、生え際に悩む方におすすめの治療です。

前髪を植毛するデメリット

ここまで、前髪を植毛するメリットについてお伝えしてきました。

よいことばかりの前髪の植毛ですが、なぜ「やめとけ」というネガティブな意見があるのでしょうか。

ここからは、前髪を植毛するときに知っておきたいデメリットについても詳しく解説します。

  1. 1週間ぐらい見た目が悪い
  2. ショックロスがおこることがある
  3. 植毛した部分がくせ毛になることがある

1.1週間ぐらい見た目が悪い

1つ目のデメリットは、植毛したあとの1週間程度、見た目が悪いことです。

まず、ドナーとしてグラフトを採取した(毛包組織をくり抜いた)後頭部や側頭部は、2日間ほど血がにじんだような状態になります。

引用:東京メモリアルクリニック

そして、前髪を移植した部分は1週間程度、カサブタがはがれるまで見た目をガマンしなければなりません。

というのも、施術した部分は非常にデリケートで、ぶつけたりこすれたりするだけで移植したグラフトが抜けてしまう可能性があるため、定着するまでは、帽子やカツラで隠すことができないからです。

施術直後は、以下の画像のようになります。

引用:薄毛美容師が教える薄毛のための情報サイト

とはいえ、カサブタが取れてしまえば、通常通りに生活でき帽子で隠せるので心配はいりません。

この時間を乗り越えることで、生涯にわたりメンテナンスいらずの前髪が手に入ります。

治療前に、1週間程度、見た目を我慢しなければならないことを知っておきましょう。

2.ショックロスがおこることがある

2つ目のデメリットは、ショックロスという症状が現れる方がいることです。

ショックロスとは、自毛植毛して1か月程度経ったときに、植毛した部分と、その周囲にもともと生えていた毛が抜けてしまう症状のことです。

ショックロスを知らない方は「治療が失敗した」と驚いてしまうでしょう。

ショックロスの原因は解明されておらず、麻酔の影響や術後の炎症、人為的なミスなどといわれています。

これは、自毛植毛した1割〜2割の方におこる症状で、一時的なものです。

約3か月〜1年程度経てばで元に戻ります。

とはいえ、ショックロスになると毛髪が生えそろうまでの期間、不安な気持ちで過ごすことになります。

確定はできませんが、症例数が多い信頼できる医師のもとで施術を受けると回避できることが多いです。

ショックロスを避けるためにも、医師やクリニックは慎重に選びましょう。

3.植毛した部分がくせ毛になることがある

3つ目の植毛のデメリットとしては、自毛植毛をした後に、植毛部分がくせ毛になって生えてくる方がいることです。

もともとの髪質が直毛の方でも、くせ毛になることがあります。

せっかく毛が生えてきても、後頭部や側頭部の髪質と違うチリチリした前髪が生えてきて、思っていた仕上がりと違うと感じる方もいます。

しかしこの症状は、地毛がくせ毛の方以外は、時間の経過とともに元の髪質に戻ることがほとんどです。

また、くせ毛になって生えたとしても、縮毛矯正やストレートパーマをかけて伸ばすこともできます。

植毛部分がくせ毛になっても対処する方法はあるので、あまり気にせずに治療に臨んでください。

女性が前髪を植毛するときの注意点とは?

女性の前髪植毛は、更年期のホルモンバランスによる薄毛や、びまん性脱毛症、けんいん性脱毛症に悩む女性にとって、植毛は理想のおでこと小顔が手に入るよい治療法です。

しかし、男性に比べて手術が複雑になるといわれています。

以下に女性の植毛でおこるリスクをまとめました。

  • 女性は、ヘアスタイルの変化やヘアアクセサリーの使用によって、植毛した部分が目立つことがある
  • 女性の髪の毛の薄さや抜け毛の原因は、ホルモンバランスの変化や特定の病気が関与していることがあり、個々の状態に応じた適切な治療計画を立てないと植毛の効果を得られない場合もある
  • 男性に比べて、感染症や合併症のリスクを伴う

このようなリスクを防ぐためにも、女性の場合はカウンセリングが丁寧な医師を探して、薄毛になった原因を的確に診断してもらいましょう。

前髪植毛で失敗・後悔した人の事例2選!

先に述べたように、植毛はメリットだけでなくデメリットもありますが、実際に施術が失敗して後悔しているという方もいます。

自毛植毛で失敗した場合、どのようになるのか見ていきましょう。

  1. 後頭部がスカスカになった
  2. 1年経過したのに生えてこなかった

1.後頭部がスカスカになった

まずは、ドナーとしてグラフトを採取した後の後頭部の毛がなくなり、スカスカになってしまった例を紹介します。

とくに、FUSS法という後頭部の頭皮にメスを使って広く切り取る方法で施術した場合に、医師の技術が未熟だと以下のように瘢痕(はんこん)が大きくなりハゲてしまいます。

引用:自毛植毛の親和クリニック

FUSS法で施術した場合には、皮ふを縫合した部分だけが毛が生えない状態になりますが、通常ならこれほど大きな瘢痕(はんこん)が残ることはありません。

未熟な医師を選んで後頭部がスカスカになることがないように、症例を確認したり、カウンセリングで自分に合った方法を提案してくれる医師を探しましょう。

2.1年経過したのに生えてこなかった

続いては、※初期脱毛やショックロスではなく、1年以上経過して様子を見ても、前髪が生えてこないという失敗例です。

※初期脱毛とは、植毛して1か月〜3か月の間に周毛期により毛が抜けることをいいます。誰もが経験し、また生えてくるので心配はいらない症状です。

1年間様子を見ても前髪が生えてこないのは、植えたグラフトがきちんと生着しなかった可能性が考えられます。

例えば、手術前後の期間に禁止されている喫煙や飲酒をしたり、かゆみでカサブタをかきむしってグラフトが抜けてしまったり、医師が未熟であった場合など原因はさまざまです。

とはいえ、高額な費用を払ったのに髪が生えてこないと、「失敗した!」という悔しい思いをします。

このような結果を避けるためにも、医師の指示は必ず守ることが大切です。

また、クリニックは費用面だけでなく医師の症例数や口コミを調べて、「この医師なら任せられる」と確信が得られるところを選びましょう。

前髪を植毛するときの注意点

前髪の植毛でよく起こるのは、自分が思いもよらなかった体験をして驚いたり、グラフトが生着せずに後悔したりする例です。

これは、信頼できる医師を選ぶことやカウンセリング時にあらかじめ話を聞くことで解決できます。

明らかな失敗や、思っていたような仕上がりと違うという事態にならないためにも、2つの注意点を押さえておきましょう。

  1. カウンセリングで説明をしっかり受ける
  2. 前髪植毛の症例数が多い医師を選ぶ

1.カウンセリングで説明をしっかり受ける

まずは、カウンセリングでしっかり説明を受けることが重要です。

クリニックによっては、後頭部を刈り上げる範囲が広めだったり、頭皮を薄く切り取る方法を採用していたりします。

その場合、長い期間にわたり自分が想像していなかった髪型で、髪が伸びるまでガマンしなければなりません。

施術方法の説明をしっかり受けていれば、術後の後頭部が目立たない髪型にしておいたり、刈り上げない手術方法を選択したりと前もって対策できます。

また、初期脱毛やショックロスを知らずに毛が抜けた症状に驚き、失敗したと思い込むこともなくなります。

自分が納得するまでカウンセリングを受けましょう。

2.前髪植毛の症例数が多い医師を選ぶ

次に失敗しないための重要なポイントは、前髪植毛の症例数が多い医師を選ぶことです。

自毛植毛のメリットである自然な仕上がりにするためには、やみくもにグラフトを植えればよいわけではありません。

グラフトにある毛の本数によって植え分けることで生え際をデザインする必要があります。

生え際に、毛数が3本もあるグラフトを並べて植えてしまうと、明らかに不自然な仕上がりになり、カツラをかぶっているように見えてしまうからです。

ここでは、関東圏内で前髪の植毛の症例が多い医師と、カウンセリングをしっかりおこない、患者の不安に寄り添ってアフターケアまで対応してくれるクリニックを2院紹介します。

1.アスク井上クリニック

アスク井上クリニックの医師は、患者の輪郭や眉毛のバランスを見ながら前髪をデザインするため仕上がりの満足度が非常に高いと評判です。

例えば、遠方からホテルに泊まって施術する方もいるほどです。

また、診察から、手術、アフターフォローまで同じ医師が担当するので安心して任せられます。

施術は、後頭部や側頭部を刈り上げてグラフトを採取する方法と、刈り上げない方法が用意されています。

費用が多くかかっても刈上げたくないという方にも対応できるため、女性にも人気です。

とくに、院長の井上浩一医師は、FUSS法の技術もさることながら、メスを使わないFUE法を進化させた独自の≪i-SAFE≫法を開発し、学会発表を積極的にしています。

アスク井上クリニック
引用:アスク井上クリニック

2.親和クリニック

親和クリニックも、前髪植毛の症例数が多く、医師や看護師が直接相談に乗ってくれるため人気です。

後頭部を刈り上げてドナーを採取する方法と、費用は少し高くはなりますが刈り上げない方法があるので、自分の生活スタイルや費用を含めて相談できます。

より費用を抑えたいという方は、現在、最大50%OFFになるモニター募集もしています。

また、翌日の検診の際には、専任スタッフによる毛髪や頭皮を傷つけないシャンプーとカットのサービスがつき、術後のシャンプーの仕方や髪の乾かし方を指導してくれます。

※2023年11月現在の情報です。

前髪植毛の10年後はどうなっているの?

続いて、植毛した前髪の10年後について解説します。

自毛植毛は、2週間程度経過すれば定着し、頭皮に毛細血管が形成されるため髪に栄養がいきわたるようになり、結果として他の髪の毛と同じように永続的に生え変わりが期待できます。

ただし、AGAが進行している場合は、植毛した部分以外の毛髪は、引き続き影響を受け続けてしまうため注意が必要です。

とはいえ、AGA治療で代表される投薬などのケアをしっかりおこなえば、植毛して生まれ変わった自然な頭髪を10年後も維持し続けられるでしょう。

前髪の植毛で失敗しないためにはクリニック選びが重要!

本記事では、前髪植毛のメリットやデメリット、実際に施術して失敗した事例についてお伝えしました。

自毛植毛では、生え変わりの時期によって短期的に毛が抜けてしまうことやショックロスと呼ばれる症状があります。

人によっては手術が成功したのか確証を得られるまでに、1年程度の経過観察が必要です。

また、1回の費用が高額で、丸1日がかりの施術となるため失敗は許されません。

失敗を避けるには、なるべく多くのカウンセリングを受けましょう。

クリニックごとに手術方法を詳しく聞くことや、植毛の腕が証明されている症例数の多い医師を調べて、施術するクリニックを選ぶことが重要です。

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